2014年8月2日土曜日

カドミウムとイタイイタイ病

私は現在富山県に住んでいますが、富山県は、公害病であるイタイイタイ病でも知られています。これは、富山県を流れる川の上流にある工場でカドミウムが流され、その水を飲んだり、水で作られた米を食べたりした人が骨がもろくなったりする病気です。

先日ローカルテレビ番組で放送していたクイズで、「安全な水は、カドミウムの含有量が0.003mg/L以下ですが、25mプール一杯分の水に対してはどのくらいの量になるか?」という問題がありました。
三択の問題で、選択肢は
・バケツ一杯分
・小さじ一杯分
・ひとつまみ(約1g)
となっていました。
考える時間が十分あれば計算で答えが出せそうですが、制限時間が90秒だったので、「まさか『ひとつまみ』はないだろう」と「小さじ一杯分」を選んだのですが、答えは「ひとつまみ」でした。

じっくり考えて見ましょう(笑)。逆から考えると、0.003mg/Lについて、カドミウム1gに対して水が何Lであれば安全なのかというと、1÷0.003=333.333…で300Lくらい…ではありませんね。
0.003「mg」なので1÷0.000003=333333.333…で30万Lくらいとなります。

プール一杯分の容積をざっと計算してみると、まず、1立方メートルは1000Lなので、長さ25m×幅10m×深さ1mとすると1000×25×10×1=250000で25万Lとなり、上に書いた30万Lに近い数値になりました。

最初のほうで、カドミウムを含む水で作った米のことを書きましたが、これは土も汚染されたことを意味します。その後、33年もの長い時間をかけて、現在は安全な土に戻っています。


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