2015年1月23日金曜日

センター試験2015

センター試験から何日もたっていますが、数学の問題を解いてみました。

 数学は初めて新課程での内容となっており、I・Aは、今までの4問必答から、3問必答プラス、3問から2問選択となっています。必答の3問は「2次関数」、「論理・三角比」、「データの分析」で、「データの分析」は新課程で学ぶようになったものです。あまり難しい内容ではないので配点は低いです。選択問題は「場合の数」、「整数問題」、「図形」で、「整数問題」も新課程で学ぶようになったものです。 

II・Bのほうは、2問必答なのは今までと同じですが、選択問題は「コンピュータ」がなくなり、3問中2問選択となっています。必答の2問は「三角関数・指数関数」、「微分・積分」で、選択問題は「数列」、「ベクトル」、「確率分布」となっています。「確率分布」は数学Cから移ってきたものですが、それ以外は今までどおり、といった感じです。 

余談ですが、私は中学の頃からコンピュータは趣味でやっていたので、もし、そのころ「コンピュータ」の問題があれば、やろうと思えばできたかもしれません。でも学校で学んだわけではないので、センター試験でそれを選択したら邪道だと思われるでしょうね…。

 これらの問題の中で目を引いたのは、II・Bの第2問「微分・積分」の(1)です。なんのことはない、微分の原理で、まずは平均変化率の式を出して、その中のxの増分を0に近づけたものが微分係数である、というだけなのですが、ここでつまずいたりする人がいるかもしれないと思いました。 

受験での数学の勉強は、公式を覚えて使えるようになることに力を入れ、どちらかというと原理や、公式の導出はほったらかしになりがちのように思います。限られた学習期間では仕方のないことなのかもしれませんが、それでいいのか、という気もします。

 以前、東大の入試問題で「円周率が3.05より大きいことを示せ。」というのがありました。これは円周率の定義と、昔の人が円周率をどうやって求めたか、を知っていればできる問題です。「円周率は3.1415…」を知っているだけでは手の出しようがありません。 

上に書いた「昔の人」とは、アルキメデスのことなのですが、この辺の話は別の機会に書きたいと思います。そういった昔話などを知るなどして、受験のためだけでなく、数学に興味を持つ人が出てくれたらと思っております。