ルーニー・テューンズという、アメリカのアニメーションのシリーズをご存知でしょうか。バッグス・バニーやダフィー・ダックなどが出てくるのですが、数あるキャラクターの中で「トゥイーティ」という小鳥がいます。
日本語吹き替えでは、「やっぱり」を「やっぱい」と言ったり、「わるい」を「わうい」と言ったりと、幼児言葉のようなしゃべり方になっています。実は元の英語版でも舌足らずなしゃべり方になっており、
"I thought I saw a pussy cat."
と字幕でかかれているところが、
「アイ・トート・アイ・トー・ア・プティ・ターット」
という感じに聞こえます。英語のウィキペディアを見ると、英語では
"I tawt I taw a putty tat."
となるようです。実際、このブログ記事のタイトルにも書いた、
"I Taw a Putty Tat."
というタイトルのストーリーもあります。
元の声優さんによると、これは幼児言葉ではなく、鳥がしゃべったらこんな感じになるだろうと想像して、このようなしゃべり方になったのだそうです。
私がこのような幼児言葉のような英語を知るきっかけになったのは、ジャズ・ピアニストのボビー・ティモンズの曲「ダット・デア(Dat Dare)」でした。本来は"That There"となるところを舌足らずな感じで話すとこのようになるのでしょう。
ちなみに、"That There"を日本語で書くと「ザット・ゼア」になるのでしょうが、"th"の発音が、英語を話す人には「ダ」に近いと感じられ、日本人には「ザ」に近いと感じられる、ということなのでしょうか。自国語としての英語、外国語としての英語、それぞれの考え方の違いということなのかもしれません。
自国語としての英語、外国語としての英語、それぞれの考え方の違いということなのかもしれません。