そもそも黄金角とは、360°の角度を黄金比で分けたものですが、黄金比とは、およそ1:1.6の比率のことで、整数比で書くとおよそ5:8、ということになります。厳密には
となります。
数学者ユークリッドは、「ある線分において、全体に対する長い部分の比が、長い部分に対する短い部分の比と等しくなるとき、線分は黄金比で分けられている」と定義しています。
上の図では、c:a = a:b となります。c=a+b なので、a+b:a=a:b と書き換えられます。
これは比例式というもので、外側2つをかけたものと内側2つをかけたものが等しくなります。よって
移項して
これをaについての2次方程式と考えると、
という解が得られます。今、aはbより大きい、としているので、aとbの比は上に書いたとおりになります。
ユークリッドは紀元前300年頃の人ですが、黄金比は、それ以前にギリシアのパルテノン神殿(紀元前440年頃)や、その後のレオナルド・ダ・ビンチ(15~16世紀)の設計図や絵画にも現れています。ユークリッドは黄金比を発見したわけではなく、人々に紹介する役目を果たしたといえるでしょう。
黄金比は正五角形やフィボナッチ数列などとも関係がありますが、それについてはまた書いてみたいと思います。
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